フラメンコ ワークショップ
Codigo Flamenco



このワークショップでは、まず各曲種の説明をしてオーソドックスな構成などを理論的に理解し実践していきます。
スペイン人が何気なくやっていることやクラスでは教えてもらえないこと、ふだん見落としがちなポイントなどを探究しながら進めていき、全体を通してその曲の持つリズム・ノリ・流れ・緩急などの感覚的なことを理解していきます。


<バイレ>
それぞれの曲種のオーソドックスな構成を見ていき、一曲の中での緩急の付け方、どこでギターやカンテへの合図を出すのか、即興性など自分の可能性、意志をどのように舞台上で歌い手やギタリストに伝えていくのかなどを実践を通して見ていきます。
何がしたいのか、伝えたいのかなどを考えながら曲を解釈し踊ることを目指します。もらった振り付けを追って踊るのではなく理解して踊っていくことで人真似ではない自分の踊りを探究していきます。

<ギター>
伴奏の際にギターに求められる役割を理解した上で、各曲種に用いられるコードやイントロ・曲間・エスコビージャなどのファルセータの構成や仕組みを説明します。
そして、実践を通して様々なスタイルのカンテやバイレのマルカール・レマーテ等に即興で柔軟に対応するための観点を考察していきます。

<カンテ>(臨時講師として都度招聘)
それぞれの曲種のベーシックなスタイルを理解してサリーダや伝統的なレトラを歌っていきます。
踊り手が出すレマーテへの対応、その時々に求められる曲調の選び方などを実践の中で理解していきます。

バイレ講師:大橋 由実

幼少から踊りに親しみ、大学在学中にフラメンコを始め、タブラオ、舞台、イベントなどに出演、また後進の指導も行う。
1996年渡西。 La China、Maria Magdalena、El Ciro、Julio Principe、Rafaela Carrasco、Manuel Linan、La Talegona、Inmaculada Ortega、Domingo Ortega、Javier Latorre、Maria Juncal、Manuel Reyes....数多くのマエストロスに師事、大きく影響を受ける。
マドリッドのタブラオ、イベント、ペーニャなどにも出演を重ねる。 また教授活動も行う。
2003年 Cristina Martos、Monolo puntoと共に、tres mundo舞踊団を結成し、フランスの国立劇場にて公演。
2004年 Rebecca Tomasと共にyedra舞踊団を結成、アメリカニューヨーク州各地で公演。
2005年 同作品をマドリッドにて公演。
2008年 flamenco vive舞踊団に加入。
同年、 スペインで有名なtorrelodoresフラメンコフェスティバルで、「el pasaporte flamenco」という作品で出演する。
2010年 フランスの最大フラメンコフェスティバルの一つであるニームフラメンコフェスティバルにてflamenco vive舞踊団として、同作品に出演する。
2010年 イタリア、トリノにてalma flamenca舞踊団の招待で、国立自然科学博物館ステージで、「tablao」という作品にゲスト出演。
スペイン在住15年を経て、日本に帰国 。
現在、日本でフラメンコレッスンやLIVEイベントなどを中心に、精力的に活動中。
ギター講師:松井 高嗣

1972年生まれ、兵庫県出身。15歳よりエレキギターを弾き始め、Rock・R&Bをライブハウスなどで演奏する。

1995年に渡西しフラメンコギターをマドリッドでEl Entri、Ramon Jimenez、Jesus de Rosario セビージャでDiego Francoに師事。一年後帰国し、国内で演奏活動を始める。
その後も渡西を重ね、多くのアーティストと交流を深め、現地にてLa China、Manuel Linan、Manuel Reyes、Rafaela Carrasco、Inmaculada Ortega、Domingo Ortega、La Tacha等著名な舞踊家のもと舞踊伴奏活動を行う。

現在は主にフラメンコ演奏活動を関西を拠点に全国各地に活躍の幅を広げIsabel Bayon、Jesus Torres、Emilio Floridoをはじめ国内外のアーティストと共にショーの出演や舞台作品の楽曲制作を担当する。
またポップス、ボサノヴァ、アラブ音楽など他ジャンルのライブ、レコーディングやCF音楽制作に参加するなど幅広く活躍する。

伝統的なフラメンコのスタイルをベースに、より音楽的な現代のフラメンコギターの担い手として多くの支持を得ている。